江戸元禄の時代より、三百有余年ものあいだ受け継がれてきた福島県三春町の伝統工芸「三春張り子」。その歴史を今に伝える「高柴デコ屋敷 大黒屋」の当主から直接張り子作りの真髄を学んだハリコ職人・橋本昌彦氏が手掛ける「工房 たそがれ屋」の作品です。
沖縄へ拠点を移した橋本氏は、古くからこの地に自生する植物「月桃(ゲットウ)」から作られる希少な「月桃紙(げっとうし)」を素材として採用。和紙とともに丹念に貼り合わせ、下地には胡粉(ごふん)と膠(にかわ)という伝統技法を忠実に守りながら、ひとつひとつ心を込めて手作業で成形・彩色を行っています。比較的新しい工房でありながら、確立された確かな職人技術と豊かな表現力によって、他にはない唯一無二の琉球ハリコが生み出されています。
コロンとした可憐な卵型の造形は、作者の橋本氏が沖縄の暮らしに馴染み深い「月桃の花の蕾(つぼみ)」をイメージして仕立てたこだわりのフォルム。
本作品「月桃チョコミント チョコがけ」は、爽やかなミントグリーンをベースに、まるで温かいチョコレートをとろりと甘くまとわせたような、どこか可笑しく愛くるしい配色が魅力です。伝統的な郷土玩具の枠にとらわれないポップな色彩でありながら、素朴な質感が合わさることで、現代の洋間やインテリアにもすっと自然に溶け込みます。
手のひらにそっと乗せると、わずか10gという張り子ならではの思わずハッとするような軽さに驚かされます。月桃紙がもつ独特の繊細で素朴な肌ざわりと、ほんの少し首を傾げたような優しい表情は、目にするたび、触れるたびに、日常のふとした瞬間に心和む時間をもたらしてくれます。
「あ」「うん」はそれぞれ1体ずつの別売りとなっておりますが、二つ揃えて並べていただくことで、お部屋を優しく見守る「対の阿吽(あ・うん)シーサー」としてもお楽しみいただけます。
沖縄では古来より、月桃の葉は旧暦12月8日の「ムーチー(餅)」を包む素材として愛用され、無病息災や厄除けを祈願する伝統行事に欠かせない存在として大切にされてきました。そうした月桃にまつわる心温まる物語とともに、大切なご友人への祝いの品として、あるいはご自身のお部屋を彩る特別な守り神として、ぜひお手元にお迎えください。
サイズ
幅:約4cm
高さ:約6cm
重さ:10g
付属品:紙箱
※一つ一つ手づくりのため、サイズや重さ、形状、紋様、色、質感などには個体差があります。ご了承ください。