六古窯のひとつ備前焼。岡山県備前市伊部(いんべ)地区周辺を産地とする焼き物のことで、釉薬を一切使用せず、1200〜1300度の高温で焼き締めます。高温で約2週間も焼き締めるため「投げても割れない」と言われるほど堅くなります。
茶褐色の地肌は備前焼に使われる粘土の鉄分によるもので、ひとつとして同じ色、同じ模様になりません。土と炎と人の技が合わさって、素朴でありながら奥深い味わいになるのが、備前焼の魅力のひとつです。こちらはティアドロップ形の花瓶。柔らかいフォルムがお花をより優しく受け止めてくれます。見る角度によって景色が変わるのも奥深いですね。
備前焼の内部には微細な凹凸があり、それによって若干の通気性が生まれるため、水が腐りにくく、備前焼の花瓶に生けた花は長持ちすると言われています。備前焼の素朴な土の表情が、生花をより華やかに見せてくれそうです。
サイズ
直径:約2cm
約W8cm x D6cm x H16cm
重さ:約360g
※一つ一つ手づくりのため、サイズや重さ、形状には個体差があります。自然の成り行きに任せる焼き方ゆえに、模様もひとつひとつ異なります。ご了承ください。