月桃で編んだかごバッグ。月桃はショウガ科の多年草で、独特の香りがあり、防虫・消臭・鎮静効果があると言われています。沖縄では様々な用途に用いられます。特に葉はムーチー(旧暦の12月8日に食べる月桃の葉で包んで蒸しあげたお餅)に使われとても馴染み深いものです。
月桃の編組品は偽茎と呼ばれる茎のような太い軸の部分を使います。「偽(にせ)の茎」と書きますが、これは本物の木のような茎(幹)ではなく、タマネギのように葉の根元(葉鞘:ようしょう)が何層にもびっしりと重なり合って、まるで一本の太い茎のように見えているものだからです。
編組品の材料として使うためには、その偽茎を1枚1枚剥がして、裏の海綿状の組織をスプーンや竹べらなどで丁寧に削り落としていきます。この海綿状の組織が残っていると水分を含んでカビや腐敗の原因になってしまうため、繊維だけが残るように綺麗に削ぎ落とす作業がとても大変なんです。
この「裏の肉を削る作業」を丁寧に施すことで、月桃の繊維が驚くほどしなやかになり、強度の高い美しい籠バッグやトレイを編むことができるようになります。職人さんの手仕事の中でも、非常に根気のいる大切な下準備の工程です。
そして太さを揃えて縒りを掛けて繩状にしたりと、編む前の工程が実は一番重要だったりします。この辺はどんな素材も同じですね。作家さんが「編むのはご褒美」と言っていたのが印象的です。
こちらの円座(座布団の原型)は、縒りを掛けずに偽茎を綺麗に揃えて編んだ美しい作品。夏は涼しく冬は暖かい天然素材の座布団です。厚みがあるので適度なクッション性があり、ほのかに月桃のいい香りがします。この香り、沖縄の人はみんな好きなんですよね。椅子の上に敷くクッションとしても最適です。
夏の夕方、縁側に敷いたこの円座の上で蚊取り線香の煙の漂う中、うちわで仰ぎながら瓶ビールをお気に入りのグラスに注いでキューっと....。それ以上の贅沢はありません。日本の夏ですね。
直径:約40cm
厚み:約1.5cm
重量:約578g
※自然素材を使用した手づくりの商品のため、大きさ、厚み、形など個体差がございます。ご了承ください。
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