天保12(1841)年、新庄戸沢藩の御用窯として開窯した山形県新庄市の「新庄東山焼」。越後出身の陶工・涌井弥兵衛が東山の豊富な陶土に惚れ込み、開いた歴史ある窯元です。
創業以来、「日常の生活の中で使用できる陶器を制作する」という家憲を守り続け、現在は親子夫婦の4人で作陶に励まれています。原料は今も変わらず敷地内から自ら採取。しっかり焼き締まる東山焼の陶器は丈夫で割れにくく、使い込むほどに風合いが増す、まさに民藝の精神である「用に即した美」を体現した代表格の陶器です。
canosaが新庄東山焼の窯元を訪ねたのは、夏真っ盛りの日中。ちょうどその日は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている東北を代表する「新庄まつり」の初日であり、街中が熱気と賑わいに包まれていました。新庄東山焼とともに長い歴史を重ねてきた伝統文化が息づく、そんな暑く熱い特別な日に出合わせてもらった大切な器です。
東山焼の神髄とも言えるのが、代々受け継がれてきた「なまこ釉(海鼠釉)」の美しさ。“出羽の雪のかげりの色”と称される通り、冬の出羽の山々に差し込む静かな光と影を思わせる、澄んだ青の豊かなグラデーションが広がります。華やかな青の表情と、縁にのぞく褐色の風合いが絶妙なコントラストを生み出し、料理を凛と引き立ててくれます。
さらに本作品の大きな特徴は、底面に配された愛らしい「三足(みつあし)」の構造。器をほんの少し宙に浮かせるような三足の立ち姿は、小さな盤面に上品な立体感と影をもたらし、裏面にのぞく赤みを帯びた陶土の風合いとともに、手仕事ならではの特別な存在感を放ちます。
直径13cmというサイズ感は、毎日の食卓で手放せなくなる使い勝手の良い大きさです。
取り皿・銘々皿として: 大皿料理の取り分けや、一人ひとりの銘々皿に
副菜・珍味皿として: お漬物、ひじきやきんぴらなどの小鉢代わり、和え物に
菓子皿・茶たくとして: 和菓子や焼き菓子を載せるお茶の時間のひと皿に
小ぶりな中に凝縮されたなまこ釉の美しい青は、お肉料理の「赤」、野菜の「緑」、卵や和菓子の色味を鮮やかに引き立ててくれます。三足によって指がかかりやすく持ち上げやすいのも嬉しいポイント。手に取るたびに重厚感と温もりに触れていただける、暮らしの中で長く愛用したい逸品です。
サイズ
直径:約13cm
高さ:約3.5cm
重さ:224g
※一つ一つ手づくりのため、サイズや重さ、形状、紋様などには個体差があります。ご了承ください。
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canosa story Vol. 18 出羽の雪のかげり 新庄東山焼 ⇒ canosa-story-vol-18
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