清流が流れる自然豊かな山口県萩市川上。入り口で美しいカエデのアーチが迎えてくれる『楓窯』は、陶工の小野(金久)沙織さんが、夫の尚昌さんとともに古い萩焼作家の工房跡を改装し、2024年3月に開窯した新しい工房です。
こちらは、沙織さんが子供の頃から大好きだったという「カエル」をモチーフにした、遊び心あふれる菱型のお皿。
カエルの愛らしい表情と、深みのある美しい織部釉のグラデーションとの絶妙なバランスに目を奪われますが、実は縁に施された波打つような輪花の意匠や、手仕事ならではの歪みが、この器に豊かな表情を与えています。焼き物としての完成度もとても高いのです。
伝統ある萩焼の窯元で10年以上の厳しい修行を重ねてきた沙織さん。一楽二萩三唐津と言われたほど、古くから茶人に愛されてきた歴史を持つ萩焼。敷居がとても高い印象ですが、彼女が手がけるのは、山口県の伝統工芸である萩焼が皆様にとって「長く愛せるお気に入り」となるよう、普段の暮らしに優しく溶け込む、使いやすさを大切にした器たちです。
丸いお皿が多くなりがちな食卓に、こうしたひし形のお皿がひとつ加わるだけで全体のバランスが引き締まり、見た目も一気に華やかな印象に。お醤油皿や少しだけお漬物を盛るのにも丁度よく、食卓以外では、なくしてしまいそうなピアスやリングをそっと載せておくアクセサリートレイとして使うのもおすすめです。
萩焼は、陶土の粒が粗く、焼き締まりが少ないのが特徴です。外からは見えにくいですが、粘土の細かな隙間に少しずつお茶などの水分が浸透していくことで、使い込むほどに器の色合いがだんだんと深く、味わい深く変化していきます。
これは古くから「萩の七化け(はぎのななばけ)」と呼ばれ、持ち主の手で「器を育てる」という至福の愉しみでもあります。
カエルたちのユーモラスな表情に癒やされながら、日々変化していく萩焼の豊かな表情を、ぜひ末永くお手元で育ててみてください。
サイズ
直径:約11x8cm
高さ:約2cm
重さ:約100g
※一つ一つ手づくりのため、サイズや重さ、形状、紋様、色、質感などには個体差があります。ご了承ください。
【お手入れについて】
・食器に飲み物や食品を乗せる前に、一晩水に浸けてください。器の色の変化が緩やかに均一になります。
・電子レンジのご利用はおすすめいたしません。
・オーブン、直火でのご利用は避けてください。
・食器を使用後は早めに柔らかいスポンジ等で洗い、しっかりと乾燥させてください。
・漂白剤のご使用はお控えください。
【萩焼 楓窯】
萩焼の窯元で10年以上修行し、2024年3月に自らの工房を開窯。山口県の伝統工芸でもある萩焼が、「長く愛せるお気に入り」となるように、普段使いしやすく日常にとけ込むような器作りを心がけ、夫妻で作陶している。
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canosa story Vol. 9 思い出の萩焼 ⇒ 萩焼
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