天保12(1841)年、新庄戸沢藩の御用窯として開窯した山形県新庄市の「新庄東山焼」。越後出身の陶工・涌井弥兵衛が東山の豊富な陶土に惚れ込み、開いた歴史ある窯元です。
創業以来、「日常の生活の中で使用できる陶器を制作する」という家憲を守り続け、現在は親子夫婦の4人で作陶に励まれています。原料は今も変わらず敷地内から自ら採取。しっかり焼き締まる東山焼の陶器は丈夫で割れにくく、使い込むほどに風合いが増す、まさに民藝の精神である「用に即した美」を体現した代表格の陶器です。
canosaが新庄東山焼の窯元を訪ねたのは、夏真っ盛りの日中。ちょうどその日は、2016年にユネスコ無形文化遺産にも登録された東北を代表する「新庄まつり」の初日であり、街中が熱気と賑わいに包まれていました。新庄東山焼とともに長い歴史を重ねてきた伝統文化が息づく、そんな暑く熱い特別な日に出合わせてもらった大切な器です。
東山焼の神髄とも言えるのが、代々受け継がれてきた「なまこ釉(海鼠釉)」の美しさ。“出羽の雪のかげりの色”と称される通り、冬の出羽の山々に差し込む静かな光と影を思わせる、澄んだ青の豊かなグラデーションが広がります。
丸皿とは一味異なる柔らかな楕円の「変形フォルム」は、手仕事ならではの揺らぎと温もりを感じさせ、食卓にアクセントをもたらします。裏面にはしっかりと高さを出す三足(みつあし)が配されており、浮遊感のある立体的な立ち姿と、赤みを帯びた陶土の風合いがお愉しみいただけます。
横幅13cm、奥行10cmという変形サイズは、食卓のすき間や取り皿として重宝する絶妙な大きさです。
香の物・薬味皿に: お漬物や生姜、薬味をちょっと盛り付けるひと皿として
お刺身・珍味皿に: 醤油皿やお酒の肴(珍味)を載せる小皿として
和菓子・甘味に: 羊羹や和菓子をひとつ載せる菓子皿として
澄んだ青のグラデーションは食材を引き立て、丸皿が多くなりがちな食卓に変化を生み出してくれます。三足によって指がかかりやすく持ち上げやすいのも魅力。使い込むほどに愛着の深まる一器です。
サイズ
直径:約13cm x 約10cm
高さ:約2.5cm~約3.5cm
重さ:136g
※一つ一つ手づくりのため、サイズや重さ、形状、紋様などには個体差があります。ご了承ください。
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canosa story Vol. 18 出羽の雪のかげり 新庄東山焼 ⇒ canosa-story-vol-18
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