新庄東山焼は約200年前の天保12年開窯以来、日常の生活の中で使用できる陶器を制作するという家憲を守り続け、敷地内の豊富な陶土と、出羽の雪のかげりの色と言われる「なまこ釉」をはじめ種々の家伝の釉薬を用い製作されています。
東山は山形県新庄市東部の丘陵地帯の通称で、集落の地質は厚い粘土層で覆われています。東山焼の開祖・涌井弥兵衛は越後出身の陶工で、修行で各地を遍歴するうちに東山の陶土に惚れ込み、天保十二年に新庄戸沢藩御用窯として開窯しました。原料も現在も敷地内から採取、よく焼き締まる特性があるため、丈夫で割れにくく、使うほどに風合いが増す、まさに「民藝品」の代表格の陶器です。
今回仕入れたこちらの酒器は深い青みの「なまこ釉」が美しく冴え渡る、新庄東山焼の魅力を存分に堪能できる酒器揃えです。
冬の出羽の山々に降り積もる雪、その影に差し込む光のような青白いグラデーションと独特の質感が、片口とお猪口の凛とした佇まいに深い奥行きを与えています。注いだお酒を美しく引き立てるその色合いは、静かで豊かな晩酌のひとときを上品に演出してくれます。
敷地内から採取される豊富な陶土を用いてしっかりと焼き締められた器は、手に取るたびにしっくりと馴染む重厚感と温もりが魅力。丈夫で割れにくく、日々の晩酌で使い込むほどに味わい深い風合いへと変化していきます。
少し気の利いた和食屋に行くと、こういう美しい酒器で選び抜いた日本酒を飲ませてくれて、それだけでも気分が高揚します。
お家では「今日はこれだけ」と決めた適量を片口に注いでおけば、ついついダラダラと飲んでしまうということも防げます。何にしてもお酒がより美味しく感じるんですよね、器次第で。
冷酒の透き通る味わいを引き立てるのはもちろん、温かなぬる燗で器の手触りを愉しむのも乙なもの。もちろん泡盛でも素敵です。民藝の精神である「用に即した美」を体現した、暮らしの中で息長く愛用したい一品です。
お世話になった方にギフトにもおススメです。
サイズ
片口
口径:約7.5cm
高さ:約11cm
重さ:約290g
お猪口(1個あたり)
口径:約7cm
高さ:約3.5cm
重さ:約54g
※一つ一つ手づくりのため、サイズや重さ、形状、紋様などには個体差があります。ご了承ください。
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canosa story Vol. 18 出羽の雪のかげり 新庄東山焼 ⇒ canosa-story-vol-18
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