新庄東山焼
約200年前の天保12年開窯以来、日常の生活の中で使用できる陶器を制作するという家憲を守り続け、敷地内の豊富な陶土と、出羽の雪のかげりの色と言われる「なまこ釉」をはじめ種々の家伝の釉薬を用い製作されています。
東山は山形県新庄市東部の丘陵地帯の通称で、集落の地質は厚い粘土層で覆われています。東山焼の開祖・涌井弥兵衛は越後出身の陶工で、修行で各地を遍歴するうちに東山の陶土に惚れ込み、天保十二年に新庄戸沢藩御用窯として開窯しました。原料も現在も敷地内から採取、よく焼き締まる特性があるため、丈夫で割れにくく、使うほどに風合いが増す、まさに「民藝品」の代表格の陶器です。
“出羽の雪のかげりの色”と例えられる澄んだ青みの「なまこ釉」が東山焼の特色。こちらは青、黒、白が交じり合った深い青色のフリーカップ。色の重なりが、美しく重厚感のある風合いを生み出しています。
サイズ
直径:約8cm
高さ:約11cm
重さ:約240g
※一つ一つ手づくりのため、サイズや重さ、形状、紋様などには個体差があります。ご了承ください。